Healthy Habits 20_身体活動3
今回は、「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」(※1)が最近公表されましたので、このガイドの子どもに関連している部分を取り上げます。
第1回目にWHOガイドラインを取り上げましたが、今回の日本のガイドラインでも同様の推奨となっていました。
推奨事項
✓こどもは中強度以上の身体活動を1日60分以上行う
✓高強度の有酸素性身体活動や筋肉・骨を強化する身体活動を週3日以上行う
✓座りっぱなしの時間、特にスクリーンタイムを減らす
(言葉の定義)
・身体活動=「安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費する、骨格筋の収縮を伴う全ての活動のこと」
・スクリーンタイム=「テレビ視聴やゲーム、スマートフォンの利用など」
身体活動、座位行動と健康との関連
□身体活動は、体力(全身持久力、筋力)・心血管代謝機能(血圧、脂質代謝、血糖値、インスリン抵抗性)・骨の健康・認知機能・メンタルヘルス
などを向上させるとともに肥満を改善する効果がある。
□座りすぎは、肥満症の増加や体力低下・社会的な行動への不適応・睡眠時間の減少と関連
□長時間のスクリーンタイムは、好ましくないメンタルヘルス・社会的な行動の指標と関連、睡眠時間に悪影響を及ぼす
現状
現状として、福岡県の子供の運動時間とスクリーンタイムをまとめてみました。(※2)より作成
赤色・黄色・橙色は推奨から大きく外れている群を示しています。運動時間は年齢が上がると部活動で担保されるかもしれませんが、スクリーンタイムは4-5時間以上という子どもたちも多いのが現状です。
子どもと遊ぶ(活発に)ことは、5.8メッツに相当するとされています。これはスコップで雪かきをするほどの運動量です。
お子さんと遊ぶことで、保護者の方の運動不足解消にも繋がりますので、休日はテレビやスマホ、ゲームなどのかわりに積極的に子どもたちと遊ぶことをお勧めします。
(※1) 健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023(https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf)
(※2)令和4年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査(https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/kodomo/zencyo/1411922_00004.html)
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