Healthy Habits 40_スクリーンタイム7
今回は、子どもがゲームを始める時のルール作りについて考えてみました。
各国のスクリーンタイムに関する推奨では、年齢が小さい程スクリーンタイムを制限すべきであり、画面上から得られる利点は少ないと述べられていることが多いです。
一方、年齢が上がると制限のニュアンスが変わってきて、その子の状況にあった設定をした方が良いという、やんわりとした表現に変わっていきます。
米国やカナダでは「individualized Family Media Plan」=「個別化された家族のメディア計画」を作ることが勧められています。簡単に言うと子どもがゲームをする時のルールを作るということです。
子どもたちにとってゲームは友達との交流の中で大切なツールになることが多いです。しかし、現在の子どもたちを取り巻くゲーム環境は昔と大きく異なっています。ゲーム機の種類だけでなくインターネットを使った通信ゲームや課金システムなど、親を悩ませる問題が多くなってきています。
そこで、色々なサイトをもとに「Family Media Plan」を作成するために参考になる項目をまとめてみました。
子どもがゲームを始めるときは以下の項目を取捨選択して、ご家庭の状況にあった個別のルールを子どもと一緒に作る際の参考にされてください。
時間
・以下の時間帯は使用してはいけません
歩いている時、宿題をしている時、車に乗っている時、
家族とお出かけしている時、食事の時、入浴中、寝る1時間前
・時間制限を設ける
前提 ___時就寝、___時間運動、
___時間宿題・勉強・読書 などを設定
平日 ____時間まで
休日 ____時間まで
・宿題をしている間は使用してはいけません
・次の時間は使用してはいけない______時 ~___時
場所
・次の場所では使用してはいけません
寝室、子供部屋、ダイニングテーブル、旅行先、トイレ、浴室
・ゲーム機を保管しておく場所を決めましょう
違反したとき
・例1 数日間または数週間のゲーム(テレビなども)の完全な禁止
・例2 ○○を超えてプレイした分ごとに、その時間が翌日 (または数日) のゲーム時間から差し引かれる
その後____日間連続してルールを守ることができたら、もとのルールに戻ることができる
・例3
1回目違反→__ 日間使用禁止
2回目違反→__ 週間使用禁止
3回目違反→__ 没収
・「あと5分」「あと10分」と子どもが言う事があるが、これは尊重してあげる
・違反時は復旧可能なペナルティを設ける
一度の違反で全てを取り上げたり、機器を一切使用禁止にするのは現実的ではない
・ルールは子ども自身で決めて、自分で紙に書く
・ルールを書面化し、同意を示すサイン欄を設ける
・ルールは定期的に親と再評価し更新する
やるべきこと
・読書、スポーツ、友達と遊ぶ、パズルやカルタやUNOなど、運動、睡眠
・その日の他のやる事を完了した後にのみできる(宿題や家事、学校の準備や片付け)
・なぜそのゲームが欲しいのか、子ども自身がプレゼンテーションをする
・マナー
食事の机の上にゲーム機を置かない
ゲーム機は大切に扱う、機械やソフトはとても高価なもの
・親が模範となる
危険
・オンラインで通信して遊んで良いのは、学校の友達や仲の良い友達だけにしましょう
・オンライン上では、面と向かって直接言えないことは言ってはいけません
・オンライン上で知り合った人と勝手に会ってはいけません
・オンライン上で個人情報を公開してはいけません
・パスワードを他の人に教えてはいけません
・パスワードは親と一緒に作成しましょう
課金
・オンラインで新しいゲームを始めるときは、親と話し合いましょう
・オンラインで勝手に課金してはいけません
(※) [参考サイト](2024年7月7日アクセス)
socialmedia-rules-for-elementary-schoolers
Your-Own-Ratings-System.aspx
●COUNCIL ON COMMUNICATIONS AND MEDIA. Media Use in School-Aged Children and Adolescents. Pediatrics. 2016;138(5):e20162592.
Comments