Healthy Habits 22_食事 4
今回は、JAMA Pediatricsという医学雑誌に、ここ1ヶ月で読まれている記事2位に「家族で一緒に食事をすること」の記事がランクインされていたので読んでみました。シンプルで分かりやすい記事だったのでまとめてみました。(※1)
家で少なくとも週に3-4回、家族一緒に食事をすることは親にとっても子どもたちにとっても大切です。家族との食事について改めて考えてみましょう。
■家族での食事時間は、子どもたちにとって多くの利点があります。
✓肥満や過体重、摂食障害の割合の低下
✓薬物乱用、10代の妊娠、うつ病の割合の低下
✓自尊心の向上、学校成績の向上
✓よい栄養、健康的な食物について学べる
■家族で食事の時間を最大限に活用する
・テーブルからパソコンや携帯電話、テレビを遠ざけて気が散らないようにしましょう
・会話と積極的な傾聴を奨励し、全員が話して自己表現できる機会を持つようにしましょう
・ただ食事を食べさせるよりも一緒に食べることが大切です
■家族の食事をより簡単にストレスなく行いましょう
・事前に食事の計画を立てる。果物1品と野菜1品以上(生、冷凍、缶詰いずれも可)含まれていれば、簡単なもので構いません
・子どもたちを食事の計画や準備、掃除に参加させましょう
・夕食に限らずどんな食事でも、家族と一緒に座って繋がる良い機会です
乳幼児と家族の食事に関する14の論文をまとめた報告では、家族と頻回に食事をとる子どもは(「乳幼児も」が強調点)、より食事を楽しみ、より栄養的な食事をしているとまとめています。(※2) この報告では、母の食事に関する悩みにも言及されています。子どものわがままや食事の準備や、母自身の体調などです。
そんな時は、今回の記事に書いてあった「at least 1 fruit and 1 vegetable(少なくとも果物1品野菜1品)で良い」というメッセージで余裕が持てると思います。
(※1)Brown CL, Kay MC, Thompson LA. Eating Family Meals Together at Home. JAMA Pediatr. Published online March 25, 2024. doi:10.1001/jamapediatrics.2023.6669
(※2) Verhage CL, Gillebaart M, van der Veek SMC, Vereijken CMJL. The relation between family meals and health of infants and toddlers: A review. Appetite. 2018;127:97-109.
Comments