Healthy Habits 56_身体活動9
今回は、「日本の子供・青少年の身体活動に関する報告2022」(The 2022 Japan Report Card on Physical Activity for Children and Youth)(※)を読んでみました。
これは、日本の子どもたちの身体活動のエビデンスを提供することを目的に作られたもので、2018年版の更新版です。
合計12の指標をみている
1. 日常生活全般の身体活動量
2. 組織化されたスポーツと身体活動量
3. 活動的な遊び
4. 活動的な移動手段
5. 座位行動
6. 体力
7. 体型
8. 睡眠
9. 家族および仲間の影響
10.学校
11.地域社会と構築環境
12.政府戦略
AからFまでの等級がつけられ、Aに近づくほど良い結果となる。
この中で、C以下と判定された項目が、[座位行動]、[家族および仲間の影響]、[睡眠]の3項目だった。
座位行動
等級C:子供および青少年のおよそ半分が該当する
「平成29年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(2017)によると、テレビやDVD、ゲーム機、スマートフォン、パソコンなどの画面を見ている時間が、一日あたり2時間未満の割合は、小学校5年生が49%、中学校2年生が38%であった。
家族および仲間の影響
等級C:子供および青少年のおよそ半分が該当する
「平成27年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(2015)によると、小学5年生が家の人と一緒に、運動やスポーツを週に1回以上する割合は、31%であった。
「平成30年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(2018)によると、家の人から運動やスポーツを積極的に行うことをすすめられることが「よくある」または「時々ある」の割合は、小学5年生が57%、中学2年生が48%であった。
睡眠
等級D:子供および青少年の半分以下が該当する
「令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(2019)によると、国際的に推奨されている睡眠時間が8時間以上10時間未満の中学校2年生の割合は24%であった。
日本では、学校での体育の授業や部活動、徒歩や自転車での登校などのおかげもあり、その他の項目は等級B以上の結果だったようです。
このレポートカードは、保護者も利用対象者として含まれていると記載されています。
子どもの身体活動を増やすためには保護者などの周りの大人の関わりが大切だと思いました。

(※) アクティブヘルシーキッズジャパン: 日本の子供・青少年の身体活動に関する報告2022. https://activekids.jp/reportcard/ (2022)
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