Healthy Habits 39_事故予防5
今回は、自動車事故関連でチャイルドシートについて大切な点をまとめました。
道路交通法第71条の3
【道路交通法】に定められているからチャイルドシートをしないといけないという法律ベースの考え方ではなく、なぜチャイルドシートをしないといけないのかを理解しておくことが重要です。
子どもの不慮の事故の原因1位
子どもの死因順位には色々な病名が並んでいますが、「不慮の事故」はどの年齢層でも子どもの死因の上位になっています。そして、「不慮の事故」による年齢別の死因1位(1-14歳)は「交通事故」です。
「交通事故」にも様々な原因がありますが、4歳以下では自動車乗車中の事故が多くを占めています。年齢が上がるにつれて、歩行中や自転車の事故が増えていきます。
交通事故の被害軽減のためにチャイルドシートを
チャイルドシートを使わないと,死亡重傷率が約2.4倍から約5倍高くなることがこれまでのデータでわかっています。
チャイルドシートを使う目的はこの死亡重症率を下げるためです。
(※1)より引用(2024 年8月26日アクセス)
チャイルドシートの使用率
2023年の調査では(※2)、6歳未満でのチャイルドシート使用率は76%でした。
4人のうち1人はチャイルドシートを使っていないということになりますので、76%しか使っていないと言うべきでしょう。
6歳未満をさらに年齢別に分けてみると、
1歳未満は92%
1~4歳は78.7%
5歳は55.5%
と年齢が上がるにつれて使用率は低下していきます。5歳になると2人に1人はチャイルドシートに座らずに車に乗っていることになります。
(※2)より引用(2024 年8月26日アクセス)
チャイルドシートの誤使用
(※2)の調査では、せっかくチャイルドシートを利用しても誤った方法で使用している方が多いことが報告されています。
誤使用は、取り付け方の間違いと着席した時の誤使用に分けられます。
□取り付け方が緩い
□ハーネスの高さ調節
□ハーネスの締め具合
の問題が多いことがわかっています。
よくある誤解
チャイルドシートの使用義務は6歳未満となっているので、6歳を過ぎたら通常のシートベルトを使って良いと思われがちですが、違います。
6歳を過ぎても身長が140㎝を超えるまではチャイルドシート(ジュニアシート)を使うべきとされています。
理由は、まだシートベルトが体格に合わず、首や腹部を圧迫する危険性があるからです。
最後にまとめると、
・チャイルドシートは子どもの命を守るために使う
・チャイルドシートは身長が140㎝を超えるまでは使うべき
・チャイルドシートは正しく使うことが大切
わかりやすく解説しているサイトもありますので、ぜひ参考にされてください。(※3)(※4)
(※1) 公益財団法人交通事故総合分析センター:特集 子どもを守るチャイルドシート~正しい使い方について~.イタルダインフォメーション,No. 145,2023
(※2) チャイルドシート使用状況全国調査(2023)警察庁/日本自動車連盟(JAF)
(※3) 一般社団法人日本自動車工業会 啓発コンテンツ「チャイルドシートで守る子どもの未来」について
(※4) 一般社団法人 日本自動車連盟 (JAF) はじめてのチャイルドシート クイックガイド
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