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  • 善導寺こどもクリニック

乳幼児の睡眠パターン

Healthy Habits 18_睡眠3

今回は、0-7歳の乳幼児の睡眠パターンと、その特徴、その後の経過を調べた論文を取り上げます。(※)

乳幼児の睡眠パターンが4つに分類されている点が興味深いです。

 
Background

睡眠は子どもの発達にとって重要だが、個々の睡眠の発達パターンが、健康にどのような影響を与えるかについては十分にわかっていない。子どもの睡眠パターンが、健康に与える影響について調査する。

Methods

オーストラリアの子どもたちの縦断的研究

0-1歳~6-7歳の2926人

睡眠時間に関するデータは2年毎に収集

共変量 (子供の睡眠の問題、母親の教育など) はベースラインで評価

✓睡眠時間の軌跡を特定する

✓多項ロジスティック回帰で睡眠パターンと有意に関連する共変量を特定

✓線形回帰で、異なる睡眠時間のパターンが、健康関連の生活の質と関連しているかを調査

Results

4つの異なる睡眠時間パターンが同定された

typical sleepers (40.6%) 典型的睡眠

initially short sleepers (45.2%) 初期短時間睡眠

poor sleepers (2.5%) 睡眠不足

persistent short sleepers (11.6%) 持続的睡眠不足

✓典型的睡眠者と比べて、

睡眠不足の人は、irritability(イライラ、かんしゃく)が高く(odds ratio [OR] = 7.04, P < .001)、睡眠の問題が多い(OR = 17.12, P = .018)

持続的短時間睡眠者もirritabilityが高く(OR = 2.77, P = .035)、睡眠の問題が多い(OR = 3.72, P = .029)


✓持続的短時間睡眠者は、典型的睡眠者と比べて身体的、感情的、社会的健康関連QOLが低かった

Conclusions

この結果は、子どもの睡眠の性質と、その特性、睡眠パターンの違いが健康に関連するQOLに及ぼす影響について、新たな知見を提供するものだった。この知見は、子どもの健康的な睡眠パターンを促進するための効果的な介入に役立つ可能性がある。

 

4つの睡眠パターンのうち、「初期短時間睡眠者」の割合が最も多かったようです。実際もそうだと思います。初めからよく眠る赤ちゃんもいますが、何をしても全然寝てくれない赤ちゃんも多くいます。

この「赤ちゃんの時だけ寝てくれなかった=初期短時間睡眠者」は、その後の健康関連QOLとの関連で目立った差がなかったことから、臨床的には意味がないかもと述べられていました。これは赤ちゃんが寝てくれないと心配する養育者にとって心強い結果だと思いました。

同時に、「睡眠不足」がその後に与える影響も再認識させられました。


(※) Magee CA, Gordon R, Caputi P. Distinct developmental trends in sleep duration during early childhood. Pediatrics. 2014;133(6):e1561-e1567.


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